航空宇宙
JISQ9100
航空宇宙産業への参入/取引には、JISQ9100が欠かせません。JISQ9100の認証取得には他の産業にはない品質管理・生産管理の考え方がありますが、航空宇宙産業経験者として具体的な支援を行います。
認証までのステップと期間
- 認証取得までは、大きくシステムの構築と運用に分かれます。
ISO9001の取得状況、運用状況、複雑さなどによりますが、概ね10ケ月程度(16回程度の訪問)で支援可能です。
システム構築と運用支援
- システム構築支援では、マニュアル等のひな型をもとに企業実態に合ったシンプルなシステムとすることを心がけています。
- システム運用支援では、内部監査を含めてシステムの運用状況を確認し、不備は是正して完成度を上げていきます。
企業内研修
JISQ9100の取得や運用には、JISQ9100規格の正しい理解や内部監査員の養成が欠かせません。ISO9001との違いや航空宇宙産業特有の解釈などを説明するとともに、プロセス監査主体の内部監査員の養成を行います。
JISQ9100規格の解説
- すべての要求事項(但し、設計開発などの適用除外項目があれば除く)に対して、特に航空宇宙特有の要求事項に時間をかけて説明します。
JISQ9100内部監査員研修
- 運用状況のチェックには内部監査が必要です。この内部監査に携わる監査員の養成研修を企業実態にあった方式で行います。但し、ISO9001の内部監査員取得者に対しては、カリキュラムを考慮します。
生産技術、製造技術 支援
- 航空宇宙産業には様々な加工方法やそれに必要な生産技術があります。委託加工ではNC機械加工が主体ですが、CFRPの加工も最近脚光を浴びています。
このような製造及び生産技術に対して技術的な支援を行います。支援には、航空宇宙産業経験者のネットワークを利用します。
航空宇宙産業参入には
航空宇宙産業への参入には、いくつかのハードルを越えなければなりません。しかし、どのような形態で参入するかによりますが、参入形態としては主として航空宇宙部品加工や治具加工、加工/組立設備設計・製作が該当するでしょう。
技術力
- 航空宇宙産業にかかわらず、技術力が備わっていなければ参入は難しいでしょう。その技術力には以下のようなものが該当します。
- 加工技術
加工技術はモノつくりの原点です。機械加工技術では、フライス系であれば少なくともNC同時3軸加工以上は必要です。その他、NC旋盤加工、難削材(チタン等)加工や複合材(CFRP)の成形・切削(トリム)も該当します。 - 生産技術
受注形態によっては、工程設計や治具設計・製作も必要になります。工程設計では加工技術を考慮した最適な工程順序の設定と、CADデータからNCデータに落とし込むCAM(CATIAなど)が必要です。 - 検査技術
委託加工では主にノギスやマイクロなどの測長器を使用して検査を行いますが、複雑形状では3次元測定器が必要です。当然この設備とともに、これを使用した検査技術が必要になります。
管理力
- 品質管理
品質管理能力としては、まず最低限JISQ9100の認証が必要です。当然これには顧客要求事項が具体的に反映された形でシステムが構築され運用されることが必要です。このJISQ9100の取得は必須と考えてください。 - 生産管理(工程管理)
上記の品質管理と密接に関係しますが、品質の確保とともに納期の管理も重要な要素です。そのためには計画された工程で納期どおりに生産が行われるように管理する必要があります。